幸福ってなんだろう。
ある留学生は日本に来るまで、日本は立派で偉大な国だと思っていた。
来日当初も、街の発展ぶりや人々の生活の豊かさを見て、母国との差は大きいと感じたそうだ。
きっと日本人は自分の国に誇りを持ち、幸せだと感じているのだろうと思っていた。
しかし、来日から10ヶ月が過ぎた頃、実はそうではないように感じたそうだ。
日本は、世界でも自殺率が高い国の一つだと言うのは事実である。
電車の中では、睡眠不足で疲れた顔をよく見る。
日本人はあまり笑っていないし、いつも心配事があるような顔をしている。
日本人は勤勉で一生懸命働いて今の日本を築いた。
でも、社会や組織への貢献ばかり考え、自分の成果を自分が享受することを忘れているのではないか?
世界には日本よりも貧しい国はたくさんあるが、困難でも楽観的に暮らしているし、何より自殺なんて滅多に考えないのが普通だ。
経済的豊かさは幸福につながるとは限らない。
我々日本人は何のためにかんばっているのだろうか。
幸福とは何なんだろうか。
私たち日本人で答えをすべきだろう。